下顎が上顎より前に出ている受け口の特徴や治療例

下の前歯が上より出ている(受け口)

下の前歯が上より出ている(受け口)

受け口

受け口(下顎前突)とは

一般的に「受け口」や「しゃくれ」などと呼ばれるものを下顎前突(かがくぜんとつ)や反対咬合(はんたいこうごう)と呼びます。 受け口は特に日本人に多く、「日本人で最も多い顎変形症(がくへんけいしょう)」と言われています。 顎変形症は、咬み合わせ不良や顔の変形などの異常な状態をいいます。 受け口がひどい場合は外科手術を伴う矯正になることもあります。

受け口(下顎前突)の原因

原因は大きく分けて二種類とされ、遺伝による先天的なものと、習慣などによる後天的なものです。親のどちらか一方が下顎前突であれば、子に遺伝する先天的な要因がある可能性があります。しかしながら後天的な要因も重要視されており、指しゃぶりや舌癖、頬杖を長時間ついてみたり、同じ方向の歯で噛む、いつも同じ方を下にして眠ってみたり(寝ぐせ)、口呼吸など、習慣的要因が受け口のリスクを高めます。

問題点

  • 咀嚼の効率が悪くなる。(咀嚼能率の低下、咬合力の低下)
  • 発音がしにくくなる。(特にサ行、タ行)
  • 見た目に影響する。(歯並びだけでなく、顔の印象も変わる)
  • むし歯・歯周病のリスクが上がる。(口呼吸により、口の中が乾燥して自浄作用のある唾液分泌 が減ってしまう

※ 歯並びの状態は一人一人違います。
そのため治療例は個人差があります。

症例1

主訴:前歯が噛みあわない
診断名:開咬を伴う下顎前突
年齢:18歳
治療に用いた主な装置:マルチブラケット装置
抜歯部位:非抜歯
治療期間:約22ヶ月
治療費用:外科矯正のため健康保険適用
リスク副作用:
・矯正装置による痛みや違和感を感じることがあります。
・矯正治療後、保定装置の未装着や悪習慣などにより後戻りすることがあります。
・治療中、歯磨きが難しくなることで虫歯や歯肉炎に罹患しやすくなります。
・使用する装置の中には完成物薬機法対象外の矯正歯科装置も含まれており、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

リスク・副作用

  • ・矯正装置による痛みや違和感を感じることがあります。
  • ・矯正治療後、保定装置の未装着や悪習慣などにより後戻りすることがあります。
  • ・治療中、歯磨きが難しくなることで虫歯や歯肉炎に罹患しやすくなります。
  • ・使用する装置の中には完成物薬機法対象外の矯正歯科装置も含まれており、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。